蠍座満月前の大噴火

昨日の夜、夕食のテーブルで旦那が
自分の犠牲精神について粛々と話し出した時に溢れ出た私の怒り。

その声のトーン。自分は弱者であるかのような、いい人ぶった、あのバイブレーションがもう無理やわーって自分の本音を受け止めてあげた。その翌日、小さなきっかけっていう小石につまずいて、全ての押し殺していた感情が大噴火した。


『え?なんで?』っていう最初は悲しみと絶望のさざなみが来て、
『なんてことをしてくれるんだ?』っていう沸々とした怒りが込み上げてきて
本人を前にしたら、発狂してた。
まさに大噴火。奥底に沈めてきた怒りが堰を切ったように溢れ出た。

きっかけはトリガーに過ぎなくって、
『大切にされてない』っていう私の奥底にある根底の悲しみにふれると、私は怒ったり悲しんだりするのだ。【悲しい】って感情はそういえば、4月23日のセッションの時に出てきてた。
3歳の私は、未だ悲しんでいた。

その時セッション中に返答した私は、『家にいると大切にされてないと感じて、悲しい』って答えたのだけど、家だろうが相手だろうが、対象は外ではなくて、やはり自分なのだ。
自分が自分のことを大切にしていなくて悲しんでるじぶんがいる。それに再度気づいた。
嗚呼まだまだ大切にしきれていない私がいるんだなぁ。そう気づいてその夜は焼き鳥をご馳走してもらった。甘えて、美味しいものをたらふく食べて、笑ってたくさん本音を話した。

今日はだから、ひとしきり悲しんで絶望して、怒って発狂して、、をしていつものように部屋に篭った。いつものように自己閉鎖して、いつもだったら機能不全に電源が切れて眠ってしまうのだけど。。。

今日は違った。
ものの5分もせず、意識がカチッと入れ替わって全く違う思考が思い浮かんだ。
家を出ればいいんだ。自分で自分のご機嫌をとればいいだけのことだ。美味しいコーヒーを飲みに出かけよう!ジャージ姿で、髪の毛も起きたまま、最小限必要なものだけを手にとって、家を出た。


自分を救ってあげられたことに笑顔になった。
腹に居座っていた怒りも、あっという間に灰になって飛んでった。爽快に車を走らせていたらノースショアまでやってきてた。自分を幸せにできた喜び!嗚呼よかった。行動にできた自分を褒めてあげる。よくやったね!


それで思い出したことがあったのだけど。この状況ははじめてのことじゃないって。
NY州で豪邸のシッターをしていた時があった。ホストの家族がバケーションで家を空けるときに、パスポートを人質になったことがある。ホスト父に自分のパスポートを取られて、自分たちのバケーション中はあなたもこの家以外のところで休め。って有給ではなくてね。私がどこか行かないよう、休暇明けに仕事に戻るように、パスポートをとられた。
思い返せば、あの時私は初めて他人に発狂して泣き叫んで、怒りをぶつけた。
『パスポートを取るなんて、私の人権を奪うのか!』って。アメリカで確実なビザがないままどうにか暮らしていた当時の私にとっては、大問題だった。


久しぶりに同じような状況が巡ってきて、同じように怒りが爆発して、その奥底にある悲しみに触れた。繰り返してきたドラマ。でももうドラマの中にはいない、俯瞰して気づく自分、ドラマのチャンネルを瞬時に変えられる自分がいることも気づいた。このドラマはこれでおしまい。自分で終演の幕を閉じる事ができる。

だってね、こんなに憎たらしかったホスト父との後日ストーリーがあって。
当時この事件があって沸点を迎えた私は、辞めます宣言をして、NY州の大豪邸から治安の悪かったブルックリンの奥地に引っ越しを決めたんだ。
引っ越しの日、友人に頼むことも出来たけどホスト父が車を出す、ってオファーをしてくれた。
後部座席とトランクで収まるくらいの荷物を、彼のベンツに乗せて、ブルックリンまで車を走らせてくれた。一体どんな場所で、この子は暮らしていくのか?ルームシェアする人たちにも会って、見届けてくれたこと。とても有り難く思ってる。それから一切この家族とは何の接点もないけれど、
この家にいると、私は私ではいられない無力感と悲しみに襲われる、っていう共通テーマが浮き彫りになった。それにまつわる感情も、過去からの記憶も。解放して感謝にかえるタイミングだった。

破壊して、再生していく。
変容を受け入れていく。

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